さて、レース当日。
湘南より南とはいえ九州地方の朝もまだまだ寒いです。
真っ暗なうちに小倉駅前から専用バスに乗り込み40分ほど
走って「平尾台自然の郷」へ到着。
今回、40kmの出場選手は300名弱。女性出場者はそのうち
38名! 17kmも男女合わせて250名ほど。
このレースは参加者の限定、環境への影響調査など、自然環境と
地域に配慮して、「地域と協働、自然と共存」できるトレイル
ランニングレースを目指したそうです。
トレランがブームになりつつある昨今、色々な問題が浮上して
きているので、出場ランナーとしても考えされられます。
さて、女性控え室でレースの最後のチェック&朝ごはん。
おにぎり2個と蒸しパン、マフィンです。
(けっして食べ過ぎじゃないんですよー、これ!)
ストレッチがてら外へ出てみると、すっかり夜も明けてました。
エネルギーチャージ終了。気合いも120%入ってきました!
この場所から見渡せる平尾台国定公園の尾根をほぼ全部走る
というのだから、ワクワクも高まります。
7時、制限時間8時間、40kmのレースがスタート。
走り始めて20分もするとこんなトレイルへ。
噂のカルスト台地はすぐに現れました!
うわーーーーー、いろんなトレイル走ったけれど、こんな奇妙な
トレイルは初めて!!!
ランナーの多くも足を止めて、写真を撮りまくりでした(笑)。
最初はずっと登り基調のトレイルで、気合い入ってるものの
やはり堪えます。 一気にHRが急上昇。くーるーしー。
レースの最初はみんな飛ばすのです。これに乱されては
ダメ。 HRを上げすぎず、ペースを保ちつつ、とりあえず
体がちゃんと動き出すまで忍耐です。
しかし、この光景!
お天気も最高で、気温も暑すぎず、トレイルランには絶好の
コンディション。
体がランモードに整ってきたら、周りの景色を楽しむ余裕も
少し出てきました。
だって、ランだけに集中していたらもったいないくらいの絶景が
続くのですから、以前弘樹さんが「トレイルランは旅だ」と
言っていたのを本当に実感しました。
目の前に広がる尾根道、遠くには海も見えて、フィールドの
ド迫力200%です。
参加人数も少ないので、他のレースと違いシングルトラックで
渋滞するなんてこともなく、快適に走れます!
さて、カルスト台地を抜けると山の中へ入ります。
こんなおもしろい橋も渡りました。1人ずつ、、、ですね。
2時間近くもトレイルを走っていると、だんだん足も疲れてきます。
90°あるんじゃないか、ってなくらいの下り坂(お尻から
降りた)や、同じく90°あるんじゃないか、ってくらいの
上り坂が容赦なく続き、だんだん足も重く。。。
そんな疲れを感じ始めるころに都合よく現れてくれる全部で
5つあるエイドステーションは本当にありがたい存在です。
ボランティアの方々がお揃いのオレンジのTシャツを着て
水やアクエリアス、コーラ、バナナ、ポテトチップス、塩
などを用意してくれています。
今回はエイドでの滞在時間は極力短くしようと決めていたので、
お礼だけ言ってドリンクをいただきました。
今回は全てのエイドでコーラを選択。なぜかショワショワした
ものが美味しく感じました。
21km地点の第一関門には2時間半で到着。
かなりいいペース。
ボランティアの地元のオジチャンオバチャンたちが大声援で
迎えてくれました。
そして
つきたてヨモギ餅のふるまいが!!!
オジチャン「どっから来たのー?」
ワタシ「神奈川です!」
オジチャン「遠いとこから来たんだねー!がんばんだよー!」
オバチャンが寄ってきて、私のハイドレーションを後ろから
ガバァッと開けて「ヨモギ入れとくからねー!持っていきなー!」
甘いアンコとオジ&オバチャンの温かさが疲労を吹き飛ばして
くれました(涙)。
さて、後半20kmの始まりです。
第一関門を制限時間2時間前に通過したので時間的な貯金もあり、
気分的にかなり楽になり先へ進みます。
しかし・・・・苦しみはここからでした。。。
足が一気に重くなり、懸念していたふくらはぎの攣りが始まる
予感をビシバシ感じ始め、ペースがどんどん落ちてしまいました。
そんな状態なのに、登り基調が続き自分の足とは思えないくらい
両足が鉛のような重さに。 こんな経験初めてでした。
この方、這いつくばってますが、まさにこの状態。
登れません・・・って感じ。
しかし、この辺りまで来ると歩き始める人が多々。
ツライのはみんな同じなのです。
歩いていると、自然と同じペースで歩いている人とおしゃべりが
始まります。
私のゼッケンは「205」だったのですが、「206」の女性
ランナーとかなり長い間同じペースで何度も話をしました。
福岡の方でまだ寒い時期に試走をしておいたそう。
「雨だったらこのコースすごいことになりますよー!」
雨じゃなくてホントによかった・・・。
広島からの男性は「初めてのトレランレースなんですが、
石川さんの大会をデビューにしてよかった」と。
「しかしフルマラソン以上にトレイルランは辛いですね~」とも。
地元の男性は「女性ランナーがどんどん抜いていきますよー」と
苦笑。その方に写真を撮っていただきました。
ヘロヘロだけど、こういう交流があってニコニコしてしまいます。
普段は関東地方のレースばかりだけど、神奈川から来たというと
一様に驚かれ、AWAYな自分も楽しい経験です。
参加者の多くは福岡の方で、それだけ九州地方での初のレースを
楽しみにしている方が多いんだなぁ、と実感。
コース上で待機してくれているオレンジTシャツのボランティアの
方々も、レース中ずっと立ったまま選手が近づいてくると手を叩いて
応援してくれます。
農作業のオジサンも「がんばれよー」と声をかけてくれました。
あと少し!
最後のエイドを過ぎたら後3.2kmです。カルスト台地も再び
見えてきてゴールが近いことを実感します。
下り坂を爆走。
スタートした頃は開園していなかった公園はすっかり家族連れで
賑わっていて、子供たちが「がんばれ~」なんて言ってくれる中、
スタートから5時間半でようやくゴール!
おわった~~!
ゴールしたランナーにはおいしい豚汁が待ってました。
塩っけが欲しいラン後には、本当にありがたく美味しい豚汁です!
一緒に行った仲間のみんなも無事ゴール。
今回のプロデューサー石川弘樹さんともパチリ。
弘樹さん、この場で失礼させていただきますが、楽しいレースを
ありがとうございました!!
初めての場所での開催で、ご苦労も多かったと思います。が、
景色もコンセプトも素晴らしいこのレースに遠く北九州まで
行って参加して本当によかったと感じました。
ある方に伺ったのですが、このレースに出場したかった地元の
トレイルランナーやランナーは多かったそうですが、多くの方が
ボランティアに回って大会をサポートしてくださったそうです。
エイドでドリンクを渡してくださった方々、そして、コース上に
ずっと立ったままガイドしていてくださった方々は地元の方々
でしょうか?初老の方も多くいらした気がしました。
何時間も風が強かった中で立ったままでお疲れが出ていないことを
祈ります。。。
ボランティアのみなさま、本当に素晴らしいレースをありがとう
ございました!
時々こうやってAWAYでレースに出るのも、楽しいですね!
また色んなレースに出場したいです。
相変わらず長ーーーーーーいブログで失礼いたしました。
ご拝読感謝でございます。
(t)
湘南より南とはいえ九州地方の朝もまだまだ寒いです。
真っ暗なうちに小倉駅前から専用バスに乗り込み40分ほど
走って「平尾台自然の郷」へ到着。
今回、40kmの出場選手は300名弱。女性出場者はそのうち
38名! 17kmも男女合わせて250名ほど。
このレースは参加者の限定、環境への影響調査など、自然環境と
地域に配慮して、「地域と協働、自然と共存」できるトレイル
ランニングレースを目指したそうです。
トレランがブームになりつつある昨今、色々な問題が浮上して
きているので、出場ランナーとしても考えされられます。
さて、女性控え室でレースの最後のチェック&朝ごはん。
おにぎり2個と蒸しパン、マフィンです。
(けっして食べ過ぎじゃないんですよー、これ!)
ストレッチがてら外へ出てみると、すっかり夜も明けてました。
エネルギーチャージ終了。気合いも120%入ってきました!
この場所から見渡せる平尾台国定公園の尾根をほぼ全部走る
というのだから、ワクワクも高まります。
7時、制限時間8時間、40kmのレースがスタート。
走り始めて20分もするとこんなトレイルへ。
噂のカルスト台地はすぐに現れました!
うわーーーーー、いろんなトレイル走ったけれど、こんな奇妙な
トレイルは初めて!!!
ランナーの多くも足を止めて、写真を撮りまくりでした(笑)。
最初はずっと登り基調のトレイルで、気合い入ってるものの
やはり堪えます。 一気にHRが急上昇。くーるーしー。
レースの最初はみんな飛ばすのです。これに乱されては
ダメ。 HRを上げすぎず、ペースを保ちつつ、とりあえず
体がちゃんと動き出すまで忍耐です。
しかし、この光景!
お天気も最高で、気温も暑すぎず、トレイルランには絶好の
コンディション。
体がランモードに整ってきたら、周りの景色を楽しむ余裕も
少し出てきました。
だって、ランだけに集中していたらもったいないくらいの絶景が
続くのですから、以前弘樹さんが「トレイルランは旅だ」と
言っていたのを本当に実感しました。
目の前に広がる尾根道、遠くには海も見えて、フィールドの
ド迫力200%です。
参加人数も少ないので、他のレースと違いシングルトラックで
渋滞するなんてこともなく、快適に走れます!
さて、カルスト台地を抜けると山の中へ入ります。
こんなおもしろい橋も渡りました。1人ずつ、、、ですね。
2時間近くもトレイルを走っていると、だんだん足も疲れてきます。
90°あるんじゃないか、ってなくらいの下り坂(お尻から
降りた)や、同じく90°あるんじゃないか、ってくらいの
上り坂が容赦なく続き、だんだん足も重く。。。
そんな疲れを感じ始めるころに都合よく現れてくれる全部で
5つあるエイドステーションは本当にありがたい存在です。
ボランティアの方々がお揃いのオレンジのTシャツを着て
水やアクエリアス、コーラ、バナナ、ポテトチップス、塩
などを用意してくれています。
今回はエイドでの滞在時間は極力短くしようと決めていたので、
お礼だけ言ってドリンクをいただきました。
今回は全てのエイドでコーラを選択。なぜかショワショワした
ものが美味しく感じました。
21km地点の第一関門には2時間半で到着。
かなりいいペース。
ボランティアの地元のオジチャンオバチャンたちが大声援で
迎えてくれました。
そして
つきたてヨモギ餅のふるまいが!!!
オジチャン「どっから来たのー?」
ワタシ「神奈川です!」
オジチャン「遠いとこから来たんだねー!がんばんだよー!」
オバチャンが寄ってきて、私のハイドレーションを後ろから
ガバァッと開けて「ヨモギ入れとくからねー!持っていきなー!」
甘いアンコとオジ&オバチャンの温かさが疲労を吹き飛ばして
くれました(涙)。
さて、後半20kmの始まりです。
第一関門を制限時間2時間前に通過したので時間的な貯金もあり、
気分的にかなり楽になり先へ進みます。
しかし・・・・苦しみはここからでした。。。
足が一気に重くなり、懸念していたふくらはぎの攣りが始まる
予感をビシバシ感じ始め、ペースがどんどん落ちてしまいました。
そんな状態なのに、登り基調が続き自分の足とは思えないくらい
両足が鉛のような重さに。 こんな経験初めてでした。
この方、這いつくばってますが、まさにこの状態。
登れません・・・って感じ。
しかし、この辺りまで来ると歩き始める人が多々。
ツライのはみんな同じなのです。
歩いていると、自然と同じペースで歩いている人とおしゃべりが
始まります。
私のゼッケンは「205」だったのですが、「206」の女性
ランナーとかなり長い間同じペースで何度も話をしました。
福岡の方でまだ寒い時期に試走をしておいたそう。
「雨だったらこのコースすごいことになりますよー!」
雨じゃなくてホントによかった・・・。
広島からの男性は「初めてのトレランレースなんですが、
石川さんの大会をデビューにしてよかった」と。
「しかしフルマラソン以上にトレイルランは辛いですね~」とも。
地元の男性は「女性ランナーがどんどん抜いていきますよー」と
苦笑。その方に写真を撮っていただきました。
ヘロヘロだけど、こういう交流があってニコニコしてしまいます。
普段は関東地方のレースばかりだけど、神奈川から来たというと
一様に驚かれ、AWAYな自分も楽しい経験です。
参加者の多くは福岡の方で、それだけ九州地方での初のレースを
楽しみにしている方が多いんだなぁ、と実感。
コース上で待機してくれているオレンジTシャツのボランティアの
方々も、レース中ずっと立ったまま選手が近づいてくると手を叩いて
応援してくれます。
農作業のオジサンも「がんばれよー」と声をかけてくれました。
あと少し!
最後のエイドを過ぎたら後3.2kmです。カルスト台地も再び
見えてきてゴールが近いことを実感します。
下り坂を爆走。
スタートした頃は開園していなかった公園はすっかり家族連れで
賑わっていて、子供たちが「がんばれ~」なんて言ってくれる中、
スタートから5時間半でようやくゴール!
おわった~~!
ゴールしたランナーにはおいしい豚汁が待ってました。
塩っけが欲しいラン後には、本当にありがたく美味しい豚汁です!
一緒に行った仲間のみんなも無事ゴール。
今回のプロデューサー石川弘樹さんともパチリ。
弘樹さん、この場で失礼させていただきますが、楽しいレースを
ありがとうございました!!
初めての場所での開催で、ご苦労も多かったと思います。が、
景色もコンセプトも素晴らしいこのレースに遠く北九州まで
行って参加して本当によかったと感じました。
ある方に伺ったのですが、このレースに出場したかった地元の
トレイルランナーやランナーは多かったそうですが、多くの方が
ボランティアに回って大会をサポートしてくださったそうです。
エイドでドリンクを渡してくださった方々、そして、コース上に
ずっと立ったままガイドしていてくださった方々は地元の方々
でしょうか?初老の方も多くいらした気がしました。
何時間も風が強かった中で立ったままでお疲れが出ていないことを
祈ります。。。
ボランティアのみなさま、本当に素晴らしいレースをありがとう
ございました!
時々こうやってAWAYでレースに出るのも、楽しいですね!
また色んなレースに出場したいです。
相変わらず長ーーーーーーいブログで失礼いたしました。
ご拝読感謝でございます。
(t)
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「ひろき トレイル 40キロ」って最初読んでしまいました~。
お疲れ様でした~!!!余裕のゴールでしょお??
それにブログアップもありがとう!!
それにしても、いいとこだねぇ~。必ず行かなきゃ!!
まさに「山を走ってます。」ではなく「大地を走ってます。」「地球を走ってます。」ですなぁ。しかも、見晴らしも良くて海も見えたんでしょう?ずっと頂上を走っている気分で、気持ちよかっただろうなぁぁ。
苦しい時にそんな景色見ると、心がホッとするし「これ見るために走ってきたんだよ~~。」って思うよねぇ。
トレイルランニングって素晴らしいね。教えてくれた私の周りみんなに感謝です。それと一つのスポーツで遠くにいる友達とも繋がっていられるのもすごく幸せ~。
(たんちゃん達を見て、さかもと奥様が「葉山の風が吹いてたっ」って言ってましたが、吹かせていたのでしょうか?)
もっと周りの景色を楽しめるような余裕ができるように、もうちょっと練習しないとなぁ。
それに憎いね、このヤロー!!食べたくなるの分かってるね~ヨモギ餅だなんて!!お土産持たせてくれたおばちゃんに感謝だね~。
(九州のおかあさんは、だいたいそういう大胆なことするから(笑))
いろーんなところへの旅ラン始めたくなったよ!!
それにブログアップもありがとう!!
それにしても、いいとこだねぇ~。必ず行かなきゃ!!
まさに「山を走ってます。」ではなく「大地を走ってます。」「地球を走ってます。」ですなぁ。しかも、見晴らしも良くて海も見えたんでしょう?ずっと頂上を走っている気分で、気持ちよかっただろうなぁぁ。
苦しい時にそんな景色見ると、心がホッとするし「これ見るために走ってきたんだよ~~。」って思うよねぇ。
トレイルランニングって素晴らしいね。教えてくれた私の周りみんなに感謝です。それと一つのスポーツで遠くにいる友達とも繋がっていられるのもすごく幸せ~。
(たんちゃん達を見て、さかもと奥様が「葉山の風が吹いてたっ」って言ってましたが、吹かせていたのでしょうか?)
もっと周りの景色を楽しめるような余裕ができるように、もうちょっと練習しないとなぁ。
それに憎いね、このヤロー!!食べたくなるの分かってるね~ヨモギ餅だなんて!!お土産持たせてくれたおばちゃんに感謝だね~。
(九州のおかあさんは、だいたいそういう大胆なことするから(笑))
いろーんなところへの旅ラン始めたくなったよ!!
無題
>いまいさん
余裕なんてことないない!!!
ほーほーのてい、ですよー。
でも、仲間と行くトレラントリップ、メインのレースも
さることながら、旅の前後途中も「葉山の風」を
ふかしまくって(笑)ぜーんぶ楽しかったです!
自分の知らない土地の人たちと触れ合えるのもトリップの
醍醐味ですな。
トレランやって知り合った人たち、、、今や私の大事な
宝物です!!
秋のレース、、、がんばろう!!
>katsuraさん
まさに!!
苦し楽しかったです!
走ってる時は「なんでこんなことやってんだっ」って
自分を呪うんですが、ゴールした後は必ず「次はどの
レースに出ようかな・・・」って思っちゃうんですよねぇ。
エイドはホントにライフラインです。ありがたいです!
余裕なんてことないない!!!
ほーほーのてい、ですよー。
でも、仲間と行くトレラントリップ、メインのレースも
さることながら、旅の前後途中も「葉山の風」を
ふかしまくって(笑)ぜーんぶ楽しかったです!
自分の知らない土地の人たちと触れ合えるのもトリップの
醍醐味ですな。
トレランやって知り合った人たち、、、今や私の大事な
宝物です!!
秋のレース、、、がんばろう!!
>katsuraさん
まさに!!
苦し楽しかったです!
走ってる時は「なんでこんなことやってんだっ」って
自分を呪うんですが、ゴールした後は必ず「次はどの
レースに出ようかな・・・」って思っちゃうんですよねぇ。
エイドはホントにライフラインです。ありがたいです!
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